整形外科で聴診されたけど。

「左の肩が痛くて整形外科に行ったら、聴診されて心電図までとられた。整形外科で聴診や心電図だなんて、ありえないよね。必要のないことをして、あの医者、セクハラだわ」と怒っている女性がいました。この医師は、セクハラなのでしょうか?実は、内科以外の診療科でも、聴診が必要なこともあります。

肩こりや肩が痛いと訴えて、整形外科を訪れる患者さんは毎日大勢います。しかし、このケースのように、左の肩だけが痛いという場合は単なる肩こりではないこともあるのです。聴診や心電図検査をした医師は、おそらく、心臓病ではないことを確認したかったのでしょう。狭心症や心筋梗塞の痛みは、胸に現れるのが典型的ですが、胸の痛みを脳がキャッチした時に勘違いをして、左肩や左腕の痛みを感じることもあります。

時には左あごや左の歯と言う事もありますし、極まれに右が痛むこともあります。心臓病イコール胸が痛い、という方程式は必ずしも成立するとは限りません。左肩に痛みがあって、整形外科的な物が原因だと断言できない時に一番警戒しないといけない疾患は、心筋梗塞や狭心症です。これらの疾患を見逃すと、命にかかわります。

だから、絶対に見逃すわけにはいきません。そこで、左肩の痛みが心臓から来るものではないことを確認するために、聴診や心電図検査を行ったのでしょう。決して必要のない検査や診察をした訳ではありません。また女性の胸を見たくて聴診した、などと言ったセクハラ的な行為ではないでしょう。

この医師は、むしろ優秀な医師と言えるのではないでしょうか。整形外科でも聴診をすることはあります。

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